治験の費用|治験ボランティアとして参加する際の費用負担とは


治験に参加するのに費用は発生するの…?」とちょっと心配になっている方向けに、治験の費用に関してご説明いたします。

治験そのものには参加費や登録料などは発生しませんが、治験への参加に伴って様々な多少の費用負担が発生することがあります。

しかし、ほとんどの場合、発生した費用以上に負担軽減費(協力費、謝礼)がお支払いされますので、マイナスになることはありません。(ただし、難病や癌などの治験の場合は入院費用や治療費が高いので、負担軽減費はあくまで費用の軽減に留まる場合があります)

この記事では、治験参加に伴って、どのような費用が、どれくらいの金額発生するのか解説していきます。

治験にかかる費用の内訳

主に治験に参加する際に発生する可能性がある費用としては以下のものがあります。

治験ボランティアとしての費用

  • 交通費
  • 診察料
  • お薬代

これらの費用が若干発生することがあります。

ただし、かかった費用以上の負担軽減費が支払われることがほとんどなので、赤字になる心配はありません。

もちろん、高い費用が発生する際は、必ず参加前に説明があります。

費用1:交通費

試験会場までは自力で行かないとならないので、そこまでの交通費はご自身で負担していただくことになります。

あまりに遠方の試験に参加すると交通費の分で赤字になってしまう可能性があるので、遠方の試験参加には注意してください。

電車、バスの料金程度ですので、往復300〜1,000円程度かかるかと思われます。

ちなみに、治験によっては自分で車を運転しての来院は禁止されている場合があります。採血などによる貧血を起こすと危険だからです。

そのような治験の場合は、電車・バスなどの公共交通機関を利用してご来院いただくことになります。

費用2:診察料

治験の種類によっては、診察料がかかる場合があります。治験薬を投薬するまでの事前検診(スクリーニング)は医療機関による普通診療扱いとなる場合があるからです。

その場合、健康保険証をお持ちであれば普通に病院で診察を受けた時と同等の費用が発生します。

たいていの場合、問診と基本的な健診のみとなりますので500〜2,000円程度かと思われます。(特殊な検診を受けた場合は、診察料が1万円近くなど高額になる場合もあります)

ただし、負担軽減費でまかなえることがほとんどなので、この場合も赤字になる可能性はほぼありません。

費用3:お薬代

治験の本試験参加前に、すでに販売されているお薬(治験薬ではない)を使用する必要が生じる場合があります。

その場合は、お薬代を一時的に立て替えていただきます。

お薬代金は様々なのですが、1ヶ月分数千円程度でしょう。

この場合も、負担軽減費がお支払いされるため赤字になる可能性はほぼないと思っていただいてかまいません。

参加料・登録料などはかかりません

治験への申し込みや、会員としての登録をする際に費用は一切かかりません。

まれに「登録料」「参加料」などの名目で治験希望者から料金を徴収しようとする業者がいるそうですが、詐欺である可能性が高いので注意してください。

もちろん、弊社モニコムも、会員登録や治験のお申し込みには一切費用はかかりません。かかるとしたら前述した交通費、診察料、お薬代くらいとなりますし、通常は負担軽減費でカバーされますので、ご安心ください。

第Ⅰ相試験(入院する治験)の場費用

主に20〜30代の男性を対象として行われる入院する治験(第Ⅰ相試験)については、診察料やお薬代は、かかることがほぼありません。

事前検診を1回してその後すぐに治験が始まるため、一般診療が発生せず、診察料やお薬代の自己負担がないのです。

このタイプの治験に参加する際は、交通費だけかかると認識しておけばいいでしょう。

健康食品や化粧品の臨床試験、アンケートや座談会(グループインタビュー)の費用

健康食品や化粧品の臨床試験や、アンケートや座談会(グループインタビュー)に関しては、診察料やお薬代はかかりません

かかるものとしては交通費だけです。

負担軽減費の支払われるタイミングについて

負担軽減費の支払われるタイミングは試験によってバラバラです。

その場で手渡しの場合もありますし、後日振込の場合もあります。

後日振込の場合は、一定期間自己負担金についてはその間立て替えていただくような形となりますのでご注意のほどよろしくお願い申し上げます。

まとめ|治験参加に伴って一部費用負担が発生することがあるので理解しておこう

今回は、治験に伴って発生する費用について解説をさせていただきました。

治験の種類によっては費用負担が発生するので、事前に説明をよく聞いて参加するようにしましょう。

基本的に負担軽減費がお支払いされますので、赤字になる心配はほとんどないのですが、一時的に立て替えていただくような形になりますのでご注意いただければと思います。


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